PDP用蛍光体実用化の当初は、Rの蛍光体には、(Y、Gd)(希土類のユーロピウムを発光センタとしたイットリウム、ガドリニウムのホウ酸塩).Gの蛍光体にはZn2SiO4:Mn(マンガンを発光センタとしたケイ酸亜鉛)、Bの蛍光体には、BaMgAli4O23:Eu2+(ユーロピウムを発光センタとしたバリウムマグネシウムアルミネート)等が使われた。
現在は、性能向上のため、いく分異なった組成の蛍光体も使われている。
なお、PDP用蛍光体の価格は、1kg当たり数万円である。
蛍光体の製造工程参考までに、CRT用蛍光体の製造工程を簡単に示す。
CRT用B、Gの蛍光体製造工程田酸化亜鉛を硫酸で溶解させる。
次に、これを精製し、硫化水素を加えて通気・反応させ、硫化亜鉛(ZnS)にする。
硫化亜鉛にBなら銀(Ag)、Gなら銅(Cu)を調合する。
ここでは調合するだけなので、まだ発光はしない。
4面を焼成する。
量や材料によって異なるが、大体1,000度ぐらいの温度で2時間程度が目安となっている。
田焼成後、洗浄し、表面処理を行って乾燥させると、蛍光体が完成する。
なお、Bの場合は、コントラストを上げるため、さらに青色顔料を付着させ、洗浄・乾燥を行って、顔料付きの蛍光体にすることもある。
CRT用Rの蛍光体製造工程口]酸化イットリウムと酸化ユーロピウムに硫化剤を加えて調合する。
次に焼成して、酸硫化イットリウムにする(Y2O2S)。
洗浄、乾燥して、Rの蛍光体が完成。
さらにRの顔料を付着させ、洗浄、乾燥すると、顔料付き蛍光体となる。
この後、さらに用途や塗り方により、蛍光体に表面処理を施すので、蛍光体は汎用品というよりむしろカスタム品のように手間がかかる材料といえる。
蛍光体の課題蛍光体は、PDPの性能を左右する重要な材料だが、課題も残光、発光効率の向上、コストダウン等多いといわれる。
色ごとの課題、PDP用蛍光体の色ごとの主な課題は、次のとおりである。
Rの蛍光体では色純度の改善が求められており、Bの蛍光体は、発光色が変化し、劣化するという課題がある。
Gは残光が長いことが課題となっている。
例えば、Zn2SiO4:Mnでは、Mnの残光が数十ms(lミリセック=1/1,000秒)で、Mnの濃度を高くして改良することが可能である。
あるいは、異なる母体を用いるという方法もあるが、母体の候補となるテルビウム等の希土類の色は、現在使われている材料よりも必ずしもすべての性能が高いというわけではない。
発光効率向上PDPの輝度を上げ、消費電力を引下げるため、蛍光体の発光効率向上が強く求められている。
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